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15時17分、パリ行きのKのレビュー・感想・評価

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)
4.5
立ち向かった当事者ご本人が演じたとんでもない映画。しかも、事件が起きたあの車両にいる方達も本物。ラストの大統領の映像も一部本物とのこと。凄すぎるって。

クリント・イーストウッドが映画化しようとこの指止ーまれ☝️をしたら皆が集まってきてくれたなんてすんごい…。一歩間違えれば誰もが悲しみを深く持つ出来事になっていたかもしれないのに。当事者の方達と作り上げたこの作品に全私がスタンディングオベーション!

本作は何故彼らが立ち向かえることが出来たのかを焦点に幼少期からスポットを当てている。あのはみ出し者だった彼らが一切の迷い無く立ち向かった姿には感動。

特にスペンサー。授業中の誤報でも然り、机の下で身を守ることはせず、すぐさま机を上げて臨戦態勢に入った彼のスイッチの入りようがかっこよすぎる…。

500人の乗客と、300発の弾薬。
彼らがいなければ、世界的な大事件になっていたかもしれない。

バーで知り合ったおじさんにパリを勧められなければ、縫製が苦手でなければ、あの日寝坊し落第しなければ、目の検査に受かり空軍に行っていれば、名字が違ってバスケのチームが同じではなかったら…

校長室に呼ばれ彼ら3人が出会うことがなければ…………。

運命の積み上げって凄い。

ちなみにスペンサーさんはこの事件の3か月後バーで女性を守った際に刺されて怪我をしたそうです。笑 この人はどこまで行っても守る人なんだね、かっこいい。
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