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ナショナル・シアター・ライヴ 2018 「アマデウス」のnanaのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

映画版では大泣き、日本での舞台版(幸四郎親子の)も何回も観た忘れられない作品です。実際のサリエリとの違いも学びつつ鑑賞。


演出家の「現代にこの作品を上演することの意義」というか覚悟をひしひしと感じました。台詞は同じでも演技と演出でここまで違うか!と感心。人間の誰でも持ってる感情を表現するから出演2人の演じる役との距離というかどっぷりはまらない演じ方とても良かった。国王の演技の抜け感も良かった。


才能やセンスは努力とか人間性とか精神性の高さとは無関係という不条理。なのに審美眼があるサリエリ。モーツァルトの才能も自分の凡庸さもわかるって辛い…。
全ての凡庸に赦しを与えるラスト、映画では大泣きでしたが今回は独特の無常観があって素晴らしかった。赦しを得たその後も前を向けるか?と感じました。
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