chaooon

ナショナル・シアター・ライヴ 2018 「フォリーズ」のchaooonのレビュー・感想・評価

4.5
シネ・リーブル池袋のNTLive夏祭りから2本目✨✨
2本目にしてこれが大本命🤩
傑作揃いのNTLの中で、数少ないミュージカル作品🎶
ずっと観たかったやつ、ついに観れた〜〜🙌✨✨

20世紀初頭のNYで人気を博したレヴュー・ショウ『ジークフェルド・フォリーズ』へのオマージュに溢れたミュージカル 🎶✨
作曲はスティーヴン・ソンドハイム🎶✨
ソンドハイムは今年で御歳90歳✨✨👏
オリジナルのBW作は1972年のトニー賞で最優秀楽曲賞など7部門を受賞🏆✨

今回の上映はドミニク・クック演出にて、2017年にイギリスでの再演版。
翌年のオリヴィエ賞では、最優秀ミュージカル・リバイバル賞も獲得している🏆✨

スワロフスキーを散りばめた豪華なショウガールたちの衣装が素敵すぎた〜✨✨
もっとこれを全面に見せて欲しいくらい、目を奪われる😍✨

華やかで絢爛なシーン満載のショウを想像していったのだけど、実はドロドロな人間の感情爆発ショウでした💥
なのに、観終わった後のこの清々しさと満足感は何!?✨✨

物語は1971年、解体を目前に控えた劇場で数十年ぶりの同窓会が開かれる。訪れるのは過去劇場でショウに出演していたかつてのコーラスガールズたちやその伴侶たち。過ぎ去った栄光や叶わなかった恋心を抱えて、彼らは再会を果たす…。

朽ちた劇場と老いた彼女たちの前に現れる過去の亡霊。
現在と過去が交錯し、回想と共に蘇る過去の輝き✨
劇場という非現実空間が見せた一夜のまやかし。

メインとなるのはサリー&バディ、フィリス&ベンの2組の夫婦。
映画でもよく見掛けるイメルダ・スタウント演じるサリーは、歌やセリフの端々に深みを漂わせてさすがの貫禄✨

でも好きだったのは、ジェイニー・ディー演じるフィリス❣️
歳を重ねてきた威圧感と女性としての魅力も兼ね備えた色気が素敵だった❣️
この人のセリフの全てが最高で、シニカルな笑いを誘って何度も笑った✨
若いダンサーに引けを取らない見事な御御足を惜しげもなく出した、ジャズナンバー”The Story of Lucy and Jessie♬”は最高にクール😍

そしてメインを抑えて更に最高だったのは、トレイシー・ベネット演じるカーロッタの”I’m Still Here♬”❣️❣️❣️
もう歌い方から、仕草、表情、全身からみなぎ情熱のパフォーマンス✨✨
彼女はなんと『ジュディ 虹の彼方に』の元となった舞台『End of the Rainbow』の主演オリジナルキャストも務めていた方と知り、興奮❣️
オリヴィエ賞もトニー賞もノミネートされてたらしい、彼女のジュディ役はかなり良さそう…観てみたい🥺

人生は複雑怪奇。
希望に溢れ幸せに包まれた輝かしい朝もあれば、
叫び出したくなる程、気が狂いそうな夜もある。

夢も諦めも、希望も絶望も。
愛も憎悪も、嫉妬も惨めさも。
ひっちゃかめっちゃかになる混沌とした夜。

でもそれすらも人生のたった1日しか過ぎない。
ラストはそんな虚無感と壮大さを感じる✨✨

この男女の悲喜劇をお洒落に仕立てる感じは、少しウディアレンの作品にも通じるとこがあるなぁ。

ラストショットがとにかくお洒落✨✨
はぁ…満足✨✨
chaooon

chaooon