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花の影のTkのレビュー・感想・評価

花の影(1996年製作の映画)
3.5
物語は正直好みではなく、最後も誰もハッピーでない終わり。観終わった後しんどさしか残らない内容だったと思います。しかし、とにかくレスリーチャンとコンリーが美しかった…。

最初、どの子が忠良で端午だったのか私の中で混ざってしまい、途中まで理解できないまま観てしまったけども、クリストファードイルのカメラワークというか、チェンカイコーの指示なのかわかりませんが、とにかく煙の中にずっといるような空気感の中で、辛く悲しい表情がたくさんあって、でもそれが何故かとても美しく映っていて、内容が好みでなくても観るのをやめる気にはならなかった。それはチェンカイコーのクリストファードイルのレスリーチャンとコンリーの世界に引き込まれたんだと思います。
真正面から映し出して、あんなに美しく表現されたら目が離せないと思いました。

コンリーは不思議な空気感を持っている女優さんだと思います。純粋そうなんだけど、どこか影のある感じというか、心の奥底で何考えているのか見えない感じがします。
そしてレスリーは、彼が不思議なのは、時として童顔な表情を見せるのに、ふと大人の色気を感じる。そんな表情を瞬時に使い分ける俳優さんってなかなかいない気がします。(私が知らないだけかも知れませんが…)この時のレスリーチャンは本当にかっこいい。あんなに白のスーツを着こなす人なかなかいません。

内容は好きではなくても、レスリーとコンリーを見たくて観てしまうかもとなった作品でした。

No.18


2022.7.31(No.10)
劇場にて。ありがたいことに今年はレスリー出演作品がいくつが劇場でやってくれます。嬉しい限りです。そしてこちらの作品観に行きましたが、初めて観た時にも思いましたが、やはりレスリーとコンリーが美しい。映画館ではまた違った良さがありました、不思議ですね。
物語はやはり最後誰も幸せにならないこの作品。辛さだけが残ったような、または哀れと言った方が良いのか…なんともしんどい作品です。今回はそういえば、ジョウシュンが出ていたんだよな…って思い出しました。この時のジョウシュンは儚げな少女といった雰囲気を纏っていて不思議な感じがしました。セリフのない役柄なのに、彼女の目力が良かった。そしてコンリーとは不思議な女優さんです。悪い女感あるのに、この作品ではウブな少女、女性といった空気を纏っていました。すごいですね。ラストのレスリーの涙のシーンが、映画館の大画面で観れて良かったです。あの悔しいのか悲しいのか、はたまた私はなんでこんなことをしてしまったのかという後悔なのか…いろんな感情が湧き出ていた涙だなぁと思いました。この作品は内容がしんどいので観返すの先かなぁと思っていましたが、このような形で観返す日が来るとは。ある意味よかった気がします。
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