ブラウンソースハンバーグ師匠

花の影のブラウンソースハンバーグ師匠のレビュー・感想・評価

花の影(1996年製作の映画)
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絶対に得意な映画じゃないという先入観で鑑賞したら、全然得意じゃなかった笑
ラブは苦手だ!しかもドロドロ!
雀卓が次々壊されていく俯瞰のショットや、人口密度の高いシーン、「エレメントオブクライムかよ!」と言いたくなるような幻想的な黄金色のシーン等、最初こそ映像に驚きを持って鑑賞できたものの、次第にそのような絵作りの性質も見慣れてしまい、楽しみ方を見失いかけた。
なので、ただただ主演の美男子っぷりを楽しむこととし、LUNA SEAの全盛期のライブ映像を楽しむ感じで楽しんだ。後ろを振り向いてタバコを一吸いし、またしなりをつけて戻ってくるスクリーンいっぱいの顔には、「それのなにがええねん」という千鳥ノブみたいなツッコミが脳内で再生されかけたが、「ふわぁ……」と恍惚な表情でありがたがってみると、案外楽しいもんだ。

この映画と比較して「覇王別姫」の、京劇と多層的に絡むラブの観やすさにかえって感動した。この映画の方が体感時間としては長い。