木野エルゴ

ナショナル・シアター・ライヴ 2018 「ジュリアス・シーザー」の木野エルゴのレビュー・感想・評価

3.4
「ブルータス、お前もか」の名台詞しか知らなかったから、実はあのシーンが終盤じゃなくて前半の終わりだということに気がついて驚いた。移ろいやすい群集心理というのはどこも同じもので、情に流されて「その決断が誰にとって得なのか」ということを理解していないと、いとも容易く言葉巧みな人物の良いように使われるんだなぁと怖くなった。ベンウィのブルータス、神経質なところや疲労困憊な様子が実にセクシーで素晴らしかった。時折「perfume」や「ホロウクラウン」を思い出して、最後までやり遂げられず倒れるんじゃないだろうかってハラハラした 笑
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