シラトリーヌ

ナショナル・シアター・ライヴ 2018 「ジュリアス・シーザー」のシラトリーヌのレビュー・感想・評価

5.0
シェイクスピアに関する知識ゼロで行きましたが、めっちゃくちゃ面白いやないか!

ハダカの王様みたいなシーザーを取り巻く側近達の策略、駆け引き、裏切り、泥沼の愛憎劇。死して亡霊と化したシーザーに翻弄されるブルータス、対するアントニー、煽られる群衆心理。そして皆どこか滑稽で随所随所で皮肉な笑いに誘われる。

ちょっと狸おやじキャラのシーザーを演じるデヴィッド・カルダーの何がすごいって、声がすごい。他の誰よりも太く揺るぎなかった。

そしてブルータス役のベン・ウィショー 、あんさんアメイジングや!ほっそい身体にとんでもないエネルギーを秘めていてそれを一気に放出した時の迫力よ。カーテンコールでちょっと涙ぐんでる彼にもらい泣きしそうになったよ私は😭

1階のアリーナ席の観客達が民衆を演じるスタイルは最近の英国では珍しくないらしいのですが、、演者にすんごい近くて羨ましすぎる!私もあんな風に巻き込まれたい。。

とにかく受け止めきれないほどの熱量に圧倒されました。これはぜったいもう一回観に行く!