ハレルヤ

リセット 決死のカウントダウンのハレルヤのレビュー・感想・評価

3.6
近未来。110分だけ生体を平行世界へタイムトラベルさせる事を可能にした女性研究員のシアティエン。ある日息子が誘拐されて研究データを強請られる。渡せたものの一味に息子は殺される。息子の死を回避しようとシアティエンは自ら装置を使い、過去に戻り一味に戦いを挑むSFアクション映画。

ジャッキー・チェンが製作を務めたタイムトラベルもの。この手の映画は当たりが多いのも見るキッカケになりました。元々評価はそれほど高くなかったのでハードル下げて見ましたが、それが功を奏したのか、割と楽しんで見れました。

まぁ最初から最後まで一気に突っ走るような勢いは良かったです。その分粗も半端ないですが、飽きない仕上がりだったのは本作の良いポイント。

時間を戻して殺される運命の息子を救おうとする主人公のシアティエン。110分前に戻り、窮地を脱そうとするも平行世界だからその時の自分もいる。最終的には同じ空間で3人のシアティエンが存在することに。同じ人物でも1人目と3人目では経験値が段違いなので、別人に見えるのも混乱しない良い見せ方。

それもシアティエンを演じたヤン・ミーの演技力も大きい。ご本人も美人ですし、演じ分けも上手。本作の大きな魅力でしょう。

ただそのシアティエンがあまりにも強すぎる。元々研究員のはずなのに、銃を持った犯罪組織相手に負けない強さがありましたし、銃の手慣れさもビックリ。逆に犯罪組織側が強いのか弱いのか、中途半端な印象。色々と罠を張り巡らせる計画性はあるのに女性研究員1人相手に苦戦しまくってるのはどうかと。笑

敵のボスも過去の描写が薄いからキャラが分かりにくいし、子供相手でも容赦なく殺す残忍さがあるのに、所々急に弱くなったり詰めが甘かったりで、何かイマイチな印象。ご都合主義的な展開も当然ありましたが、これ以上突っ込むのは止めときます。笑

色々言いましたが、過度にハードル上げなければそれなりに楽しめる作品だと思います。ジャッキーがプロデューサーだからもっと格闘に焦点当たってるのかなと思ったら、別にそうでもないので、特にジャッキーは意識しなくてもいいです。笑
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