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人魚の眠る家のsasakiのレビュー・感想・評価

人魚の眠る家(2018年製作の映画)
3.7
お母さんが一番分かってたんじゃないかな
もしきっと当事者だったら、どんなことができるだろう。
部外者からしてみれば、臓器提供をして救える命と共に生きてくれれば、なんて言えるけれど、もし我が子が?我が親が?
そしてその逆も。臓器移植を待つ者がいたら?
父と母とでまた違うだろう。
特にここの家庭は、すでに崩壊から始まっていたわけだから。
日本は心臓の動きを持ってして生死を分けるって話も、ルールや規則で命が測られているのも、けれどそのルールがあるからこそ救われる話もあるわけで…。
機械を通して動く体に、ようやく周りがゾッとしてきた辺りから狂いだす。
柔らかな光の豪邸に、暗い雨が降り、人魚の眠る家、というタイトルがずっしりと感じる。
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