脳死か心臓死か
ある日突然娘が死んだと告げられたら?
ほんの少し前までそこにあった命がパッとなくなったら?
死を受け入れるには時間がかかる
そういうことなんじゃないでしょうか
入れ物が動いていたって心はそこにない
わかっていても認めたくない
わずかな希望にすがりたい
篠原涼子演じる母親の気持ちは痛いほどわかります
自分が同じ道を選ぶかは別として…
まるで希望の光と言わんばかりのキラキラした陽の光と、絶望感溢れるザーザー降りの雨の日の部屋の中。
機械によって動かされる体、機械によって作り上げられる微笑み…
そのホラー感と篠原涼子の狂気っぷりが2時間飽きさせませんでした。
ですが、包丁を持ち出してのひと騒動のシーンからは安っぽい茶番に見えてしまったのが惜しい。
松坂慶子の台詞には最後に「武士の娘ですから」とつけたくなってしまう(´>∀<`)ゝ
東野圭吾は好きでよく読みますし、切ない作品も多くこれもその類いかもしれませんが、映画の出来としては思っていたより悲しみも感動も薄かったです…。
ですが脳死についてはとても考えさせられました。