どらこ

ドラゴンボール超 ブロリーのどらこのレビュー・感想・評価

2.6
今に始まった話じゃないが、相変わらず凄まじいレベルのキャラ崩壊。

冒頭の過去編でのフリーザとコルド大王来襲は、当時味わった絶対的強者の恐怖感がひしひしと伝わってきてすごく良かった。ただブロリーメインの話なのに他の焦点に時間を割き過ぎてたと思う。

ここから本題。
20年前のブロリーは何というか破壊の化身そのもので、誰彼構わずぶち殺し、シャモ星を楽しそうに砕き、自らの父親をも笑顔でぶっ殺した、そんなこの世の終わりみたいな悪魔だった。
しかし今作。
ブロリー信者の僕としては本当に、本当に残念だった。あんな心優しいブロリーなんて見たくなかった。まともにコミュニケーションを取れるブロリーなんて見たくなかった。
「親父ィ……なんだ……ヘアッッッ、???!??」と言ってた彼が、今や「お父さんを悪く言うな」と発する。そんな彼を見たくなかった。

パラガスのベジータ王に対する憎しみの理由も弱過ぎる。オリジナルだと王は赤子のブロリーを刺し、パラガスも瀕死にし、親子諸共ゴミ捨て場に捨てた。
それが今回は何というかそんな怒ること?レベルの動機で……

そして何より1番残念な事。
それはカカロットへの憎しみが無かった事。
ブロリーと言えば晩年はぶっ壊れたbotのように「カカロット……」と唱えており、それは彼がまともに話せる唯一のフレーズ。
そのセリフを聞きたさにスーファミの前で「上・X・下・B・L・Y・R・A」を連打した小学生が溢れかえった程特徴的だった。

それが今回は一切の確執なし。ましてや生まれた日も年齢も違う。そんな事ってある???一応カカロットとは劇中で言っていたが取ってつけたように、唐突に発していたので違和感MAXだった。


もう描ききれないくらい不満はあるが、どうやら今作は鳥山先生が書き下ろしたシナリオらしく、正史扱いらしい。
そ、そうっすか……好きにしてくださいもう
オリジナルは鳥山先生が関わったのはデザインのみらしいので。オリジナルが外伝扱いなんですって。

完全に別の新キャラクターとして見なければこの映画を直視する事は出来ない。


唯一褒めれる所は戦闘シーン。
あれ作画何枚書いてんのってレベルで凄かった。本当に凄かったマジで。

てか地球であんだけの戦闘してんのに若干氷が砕けた程度なのはどうなんすかね……ドラゴンボールで地球を再生するくだりかと思ったけど違いましたね
どらこ

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