シネマスナイパーF

ドラゴンボール超 ブロリーのシネマスナイパーFのレビュー・感想・評価

-
完璧な興行プロレス
約1名亡くなっているけど
戦闘中に流れるキャラクター連呼BGMがいい味出してる
フリーザを生かしておいて、また来ますとか言わせちゃうゴジータ
戦いを終えた後、悟空がブロリーの楽屋に差し入れをしに行くエンディングは神


戦闘民族サイヤ人の物語であることを推していますが、観て納得
悟空は、サイヤ人としての本能の赴くままに戦うサイヤ人、ベジータは、サイヤ人としての誇りを胸に戦うサイヤ人として描かれている
そして今回の主役であるブロリーは、サイヤ人として生まれてしまった呪いを背負って戦うサイヤ人として描かれている
前半では、それぞれのサイヤ人がそれぞれの戦う理由を持って集う過程が描かれている

スターウォーズよろしく惑星の大気圏外で待機する大量の宇宙船は、スペースオペラとしてのドラゴンボールを感じさせてワクワクする
かなりの改変が加えられているであろうメイン3人それぞれの幼少時代を、フリーザの恐怖政治とともに描き、3人のバックボーンそしてフリーザとはどういうキャラクターであったのかを効率よく再確認
バーダックの設定が作品公開する度に変わっていくのはどうにかならんのか
父子の物語としても見所あり

特に、先述したようなキャラクター設定をされているブロリーは、戦いに一抹の悲愴感を漂わせる素晴らしい敵となっている
パラガスがベジータに恨みを持つことになったのも、もとはブロリーが殺されそうになったことが原因であり、非道いことをしているように見えても、それは根底にブロリーのためだという大義名分を感じる
そんな親父と40年以上二人きりで過ごしてきたのだから、そりゃあスーパーサイヤ人になるよ
ただ、フリーザによる引き金の引き方が雑すぎ

フリーザはサイヤ人と絡むと本当に輝くね
ドラゴンボールの使い道のしょうもなさも、今回はフリーザの悪さがメインでは決してないという意味ではいいバランスではあったかな
サイヤ人に対してのヒールは、やはりフリーザ様でないと
懐かしのメンツも多くて同窓会に来たような気持ちがした
ベジータが、フリーザに関して「短期間で仕上げてきた」とか言っていたので、徐々に馴れ合いのプロレス的な空気が入ってきているような予感がした

後半からは、人物を前半で紹介されたメインキャラクター「のみ」に絞った徹底的に小さい話にしたことで、超明快な戦闘が始まる
この作品はこの戦闘パートが凄い
凄いとだけしか言えない
変身が超かっこいいです
この後半の戦闘だけでお釣りが大量に帰ってくる
せめて仙豆ぐらい持っといて欲しかったピッコロのいる意味のなさも笑った


願わくば、尺をもっととって、さらに重厚なものにして欲しかったかな
都合上100分に纏めなければならなかったのでしょうが、僕的にはあと20分ぐらい増やした完全版的なものを観てみたいよ
裏を返せば100分ギリギリまで使った感じもあるので、これはこれで満足したとも言えるけど

粗雑な感じのする勢い一発パワー型ジャスト100分映画
今年一番男子が燃える映画
みんなドラゴンボールが大好きなんだ