映画武士道

爆走ドリフトR2 アルティメット・ゾーンの映画武士道のレビュー・感想・評価

3.8
結論として結構面白いです。いや、ストーリーは微妙なんですけど。
主に作中に出てくる32GT-Rの映像がほんと好き。

以下細かいレビュー
前作の爆走ドリフトRの続編です。
前作で元D1グランプリ(ドリフト走行の競技カテゴリー)の元チャンピオンの沢に偶然出会い弟子となった峠の走り屋の主人公。
前作はただの弟子という扱いだったのですが今作では元チャンピオンの沢のチームから沢の代わりにD1グランプリに出場しないか?と誘いを受ける。
念願のプロドライバーになれるということで主人公は喜ぶのか?と思いきや複雑な様子。
まだ峠の走り屋を卒業したくない気持ち。そして父親がプロのドライバーになるのに反対で実家が経営しているガソリンスタンドを継いでほしい。みたいな感じ。
そんな中でもチームとしては主人公をもうドライバーとして決定しているみたいで、大会出場のための車作りが始まる。
今シーズンチーム監督を務める師匠の沢は今シーズンは32GT-Rで出場することに決定。
ただし32GT-Rは4WD。D1グランプリは4WDは出場できないルールなので4WDからFRに改造しなくてはいけない。
この改造が今作の大部分を占めている。正直このストーリー展開は微妙。
沢が若い頃お世話になっていたという結構高齢な伝説のGT-Rチューナーが登場。その人物と沢と主人公だけで改造していく。(チームのメカニックは大勢いるのにそいつらは待機させておいて。思い入れのあるGT-Rなので自分の手で改造したいという理由)
その結果、レース開催まで時間がないため無理な日程で強行しようとし高齢だったチューナーが倒れてしまう。
もうやばいこれ!という状況になり主人公と沢はチームのメカニックたちに泣きつく。するとチームメカニックたちは全員完全にすねていて今更何言ってんの?もうやめる気なんですけど?みたいな状況に。
沢が土下座することでなんとかやばい状況が回避。チームメカニックたちが作業に加わったことでなんとか改造が無事に終わる(なんだこの展開・・・)
そして峠でテスト走行していると、前作でも登場した峠界の帝王だという180乗りが登場し再戦を挑んでくる。
おいおい、プロ仕様の改造をしたGT-Rと180で勝負になるのかよ!と思ったら意外にいい勝負。
主人公は僅差で勝利。主人公はこれで思い残すことはない、峠の走り屋は完全に卒業してプロとしてやっていきます!というプロットです。

正直言ってストーリーは相当レベルが低いです。
俳優も知らない人ばかりだし演技がかなり微妙です。
映像も古い作品なのに汚いまであります。

なのになぜこの点数かと言うとそれはもう完全に私が32GT-Rが大好きだからです!
GT-Rはもう大体全部好きなんですけど32はもう別格でかっこいいですね~!
前作も35GT-RやRX-7 FDが登場し、もうイニシャルD大好きだった私はもう盛り上がりまくってたんですが32が出てこないのがすごく残念でした。
それは今作メインですからね。もうたまりませんよ。
32GT-Rが峠でもうすごいドライビングしています。ドリフトしまくり。そのドリフトもめちゃくちゃ綺麗ですからね~。
180とのバトルの時なんか180もドリフトしててイニシャルDの高橋兄弟並みのツインドリフトしまくってくれます。いや~ほんとかっこいい!イニシャルD大好きな人にはもうたまらん映像ですよ。
カーアクションを担当しているのは実際のD1グランプリ優勝者たち。
ドリフトのプロたちの華麗にテクニックに酔いしれてしまいました。

ちなみにイニシャルDでは32GT-Rはナイトキッズの中里の愛車でおなじみ。イニシャルDでは32GT-Rは車重が重いので峠に向かないとかタイヤがたれやすいみたいな弱点を突かれて主人公にあっさり負けちゃうんですが今作では峠でのバトルでも強くてうれしかったです(プロ仕様に改造されてるGT-Rなので勝って当たり前なんですけどね)。
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