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1987、ある闘いの真実のNOBUのレビュー・感想・評価

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)
4.5
今日の韓国の社会を知る上で、見るべき作品であるように思う。
1987年というと日韓の間は今では考えられないほどの遠い存在の国。
その韓国の戦後近代史は実際、僕もあまり知らないのだが、ソウルオリンピック前の韓国社会の転換点を知る上で非常にデモクラシーの大切さを考えさせられる作品である。

その時代をリアルに再現し、史実と脚色を踏まえ実在の人物、架空の人物を見事に交じらせて、冒頭から最後まで興奮冷めやらぬ構成で観客を引っ張っていく。

脚本の構成は申し分がなく、キムユンソク、ハジョンウの渋い男の葛藤、そして各キャラクターを演じている俳優陣の表現力がハンパない。

韓国映画の底力を見せつけられた作品である。
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