レオン

1987、ある闘いの真実のレオンのレビュー・感想・評価

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)
4.2
2017年度 韓国3大映画賞で、米アカデミーの「作品賞」や「男優賞」にあたる賞を複数受賞している実録物=政治サスペンス名作。(★平均4.1 UNEXT見放題)過去視聴レビューもれ。  あらすじはフィルマ解説見て下さい。

まず物語が緩急付いていて、飽きさせない。 シリアス・ややコメディ・緊張感・涙・唖然・知識欲・スリリング等々、色んな方向から、見る者を各シーンで前のめりにさせる。 

重い政治ドラマだけでなく、看守の姪役の女学生のシーン等は全く違う見所を作っていて、シーン展開が多彩。

そして一番の見所が、強権的な南営洞警察の署長を演じる「キム・ユンソク」の圧倒的な存在感! 傲慢・豪腕な役を見事に演じていて、この作品のレベルを1枚も2枚も上に押し上げている! 上記の韓国内の俳優賞のみならず、ニューヨーク・アジア映画祭では、「アジアスター賞」なるものも受賞している。

この役者さん、過去の画像を見てさらにビックリ、全く別人のような柔和な表情をしてる事が多いのだ。 髪も長い時もあり(今作では短髪オールバック)、いや~ヘアースタイルと役作りでここまで、別人を演じきれるのかと感心しきり♪

他にも上記署長の部下や、民主化に加担する看守役など、演技的に目に留まる人物も多数。 このへんの人選は、韓国映画のうまいところで、ハリウッドに負けてない。
(逆に邦画では、その役、この俳優のイメージで表現出来るか?と明らかなミスキャストを感じる事多々・・)

2時間10分ほどだが、ぐいぐい引き込みあっという間に終盤に♪  ラストだけやや映画的な演出に感じたが、オススメです。 政治物・サスペンス物が好きな方は特に◎
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