グー・ジアはファッション雑誌の編集長を務めるキャリアウーマン。
ある時、ファッションショーに出席するためミラノを訪れた彼女のもとへ、ロンドンにいる長年の親友リン・ランから結婚すると電話が入る。
しかも結婚相手は自分と全くタイプの違う若い女性だった。
ショーの仕事をすべて放り出してロンドンに向かったグー・ジアは、飛行機の中で知り合ったニックの協力を得て、リン・ランの心を取り戻すために作戦を練るが…。
ジュリア・ロバーツ主演のハリウッド映画を、世界で活躍する台湾出身の女優スー・チー主演でリメイクしたラブコメディ。
幼馴染で親友の男性が結婚することを知ったキャリアウーマンが、彼を取り戻そうと結婚式の会場であるロンドンを舞台に奔走する姿を、ポップかつハートウォーミングに描く。
うっかりするとイヤミなキャラになりかねないヒロインを、スー・チーが好演してました。
スー・チーが演じるのでなければ苛つき度MAXの超絶面倒くさいヒロインであった。
細かいアレンジは色々有るけれど、基本的にはオリジナル版と同じ。
オリジナル版が製作されてからすでに20年近くが経っているので、必然的によりモダンでお洒落っぽい雰囲気にはなっている。
いかにも今時の女子たちが好みそうな題材にも拘らず、酷評されているのを結構目にしたため、余程の駄作なのかと恐る恐る観たら、フツーに面白かった。
やっぱり1つの作品としてでなく、ジュリア・ロバーツ版と比べての評価が多いんでしょうねぇ…。
ジュリア・ロバーツ版に比べると現実味が多少薄れたようなトレンディ・ドラマという感じだけれど、そういう物と割り切れば楽しく観られるラヴコメだと思います。
仕事をほっぽりだすスー・チー、ちゃんと仕事もして!と無責任さにイラッとするより、彼女のチャーミングさで全て許してしまう映画でしたね。
ロンドンやミラノで撮影、スー・チーがとっかえひっかえする衣装、ブルガリ・ホテルなどなど、かなりお金がかかってます。
ファッションも楽しくて彼女の魅力に尽きる。
あとイケメン風味を増した「尾美としのり」っぽさのあるウィリアム・フォンもよかったよ。
そんで驚いたのが、もう一人のヒロイン役の娘が『もっと猟奇的な彼女』のヒロイン、ビクトリアじゃないですか!
いやー、全然違うキャラ設定だから最初分からなかったですよ。
こっちはおしとやかで良い感じですね。
しかしスー・チーは息が長い女優さんですね。
香港映画でブレークしたので私は長らく香港人かと思っていましたが、実は台湾人です。
呼び名もスーチーより広東語読みのシューケイの方が私は馴染みがあります。