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ストロベリー・デイズのkyokoのレビュー・感想・評価

ストロベリー・デイズ(2017年製作の映画)
3.7
今年のTNLFはこれが締めになった。

スウェーデンのイチゴ農場に出稼ぎに来たポーランドの青年と農場主の娘の恋を描いた作品。
恋物語が主軸だが、東欧諸国から集まる出稼ぎ労働者の実情が最重要テーマになっている。

労働者を単なる牛馬扱いするスウェーデン人(いちご農家よりあくどいきゅうり農家)、盗みをして金に変えるポーランド人。うーむ。

直前に観た「愛せない息子」とはまた違う形のスウェーデンと他国のかかわりだが、そこにもやはり根強く貧困の差が横たわっている。

禁断の恋とも言えるふたりが象徴しているものが思った以上に重くて、バッドエンドも致し方なしと思いきや、意外にも未来への希望に見えなくもない終わり方だった。
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