ノーザンライツで。
ポーランドからスウェーデンに出稼ぎに来た少年と、雇い主の娘との身分違いの恋。
タイトルから想像するような青春劇というよりは、ヨーロッパ内の経済格差と差別の実情を描き出すなかなかに重たい作品だった。
大人たちの事情に振り回されつつも、障害を超え拙い英語で気持ちを交わし合う主人公たちが愛しかった。
歴史の壁は超えられなくても、いつかこの2人が周りの心無い大人とは違う優しい人間になっていてほしいと願う。
北欧の大自然にさんさんと降り注ぐ陽の光。少女の髪が金色にたなびくとき、少年は安息を得る。
瑞々しい青春をきりとった良作。