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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイのTのレビュー・感想・評価

3.7
はい。お久しぶりです。
ネタバレではないですが、サノスとコレクターのことで頭がいっぱいです。
ハヤく見たいですが、満席の映画館と三時間を超える上映時間から躊躇しています。

〜別作品のことで大変失礼しました〜

本作は、米国喫緊の課題である中南米との麻薬戦争について鋭く抉った、三部作の二作目です。

監督は前作と違いますが、しっかり踏襲しています。

ですが、
ディテールが薄い。とりわけ鋭敏かつ嗅覚のすぐれているはずの主人公二人が、鈍いです。
残酷さが薄れて、いいおじちゃん化しています。

どんなときでも笑顔は大切ですが、その前にあの状況では、伏せましょう。先ずは。
どこからともなく飛んでくるミサイル。拓けた場所でしたし、バックアップに周った上空のリーパーらしき無人機に観測機能がある以上先が未舗装路かは予測可能ですよね。更にあれだけ前作で裏切った現地警察を先導車にしてどうしようと?もはや走り出した時点で危なっかしい。

さらに、デル・トロさんは顎部盲貫銃創でしたが、あの出血量と傷なのに、ラストシーンではポチッと痕があるだけです。
それにメキシコのカルテルはあんなに甘いやりかたや見逃しかたはしないのでは?その辺は、前作や別作品ですが、「悪の法則」なんかのほうが酷く描かれているのでは?

娘を拉致した後、サッと着替えてDEAになる点や、
もはや民間軍事会社が作戦に出ていること。
更にはトラフィックに乳母車押した典型的オーソドックスアメリカンまで関与していることを正直に描かれていたこと、
シカリオといえど、、
というところから制作サイドの良心と、米国の深刻さが垣間見えます。
結局あれだけ軍事的にチートなアメリカも、この問題では、中南米に前線押されて、国土侵食されてますよね?

主人公二人が、目を輝かせながらカルテルの分断計画を謀っているシーンはさすがに恐ろしいです。

ヒロインとしての少女は、校内キャットファイトから、いきなりダークな現実を経験したことから、次回作でどうなるのでしょう。
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