pistacchio

ヘル・フロント 地獄の最前線のpistacchioのレビュー・感想・評価

3.3
極限状態の中で、敵と相対するまでの時間を登場人物それぞれがどう過ごしているのかが掘り下げられていて、人間の精神部分に焦点が当てられていた。不安からの酒浸りや不眠、不衛生な塹壕内の住環境、質の悪い食事…戦闘以外でも兵士たちの精神をすり減らす要素が多く、閉所による圧迫感も感じられて、とにかく息苦しかった。戦闘シーンは地味で少なかったけど、いつ目の前の敵が攻めて来るかわからず、時折飛んでくる砲弾が彼らの毎日を脅かす様は、リアリティがあり、どんぱちやっている戦争ものとは別の辛さがあった。

---summary for myself---
第一次世界大戦の西部戦線で、敵であるドイツ軍の大攻勢を前にしたイギリス軍兵士たちの塹壕での過酷な実態と、人間模様を描いた作品。
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