しっかりとした冒険活劇コメディだった
なんの期待もせずに観てみたら良い映画でした。
全体の流れは王道。
主人公の長所を否定される展開から、紆余曲折あって自己否定では無く、ありのままの素晴らしさに自身も周りも気づいていくという話。
王道の話の中でLEGOが所狭しと暴れ回る。
劇中ではLEGOデュプロがLEGOたちの世界を支配する侵略者という設定。LEGOデュプロたちによって街が破壊され地球は荒廃してしまう。
破壊される都市のガラスが砕け散るところや、
LEGOキャラ達のその場にあるもので即時に武器や機械を作るといった”壊れ感”や”作る感”はこの映画のテンポの良さと相まって爽快感を生む。
この”LEGOの爽快感”がとにかく徹底されている。
幼児向けLEGOであるデュプロはサイズも大きめなので表現に限りがあるが、劇中で出てくるラスボスはこの大きめブロックを使って実に表現豊かに活躍するので感心した。
劇中で沢山出てくる映画のパロディはマッドマックスやバックトゥーザ・フューチャー等、子供が観ても分からないだろうが大人が見る分には楽しめる。
そしてお話の構造も現実とLEGOの世界がリンクしていたり、現在と未来のお話がリンクするなど、いささか難解だがよく整理された作りになっている。設定を活かしきった面白さが出ていると思った。
あんまりよくできてるから脚本を見たらくもりときどきミートボールやスパイダーバースのコンビやないか!