Kanita

君が君で君だのKanitaのレビュー・感想・評価

君が君で君だ(2018年製作の映画)
3.9
なんという愛。
まさに池松くんが舞台挨拶で言ってた通りの言葉がよく似合う。
滑稽な愛。

もう度肝ぬかれたー。
ほんまおったまげ松居大吾監督。
あっぱれです。

もうあんなに色んな感情で忙しくなったのは久しぶり。
楽しい、面白い、悲しい、虚しい、切ない、気持ち悪い、怖い。
いや、全然ホラーじゃないねんで?
ただただ愛が異常すぎて。
こいつら完全いっちまってるなーって向井さん、はい、まさにその通りでございます。って激しく同意。

思ってた以上に普通にめっちゃかなり問題作やった、はい。←褒めてます。
ぶっ飛んでます。
国を守る男どもの愛が溢れすぎてしんどい。←あ、褒めてます。

そして大半笑ってた気がする。
面白い。なんか全然コメディってわけじゃないけど、笑える。くすりくる。
坂本龍馬になりきる男役の大倉さん、ほんま絶妙な笑いを生み出してたと思う。
全員がそうなんやけど、特に際立ってた。
ブラピになりきる男役の満島くんも、尾崎豊になりきる男役の池松くんも、全員最高じゃ。

そしてなによりキムコッピちゃんがめっちゃかわいい。
もうあの笑顔たまらん。
ちょいちょい吉高さんが脳裏にちらついた。
たくさんの感情の剥き出しな演技が素敵やった。


舞台挨拶で裏側の話聞いて、あーなるほどなと。
監督素晴らしいです。
ワンシーンめっちゃ気になってた満島くんのタンクトップの件も納得できたし、話聞けてすごいいい時間過ごせた。
なによりも髪の毛のシーンは前代未聞。
あんなにホラーじゃないのに恐怖と気持ち悪さに追いやられたのはじめて。笑

役者達素敵映画。
向井理さんもYOUさんも高杉真宙もみんなものすごいエネルギー量。
とにかく出演陣全員が全員全開すぎて、どこで消化していいのか分からんくなる。
池松くんは何やってもやり切ってしまう。ぶっ飛んだ役にもかかわらず、全く違和感を感じさせない。
これは監督側からしても色んなことやらせたくなるんやろなーとめっちゃ思った。
なんなんやろう、彼は。
まだまだ見たくなる池松壮亮の演技。

いやー、もっかい観たい。

初日舞台挨拶では池松くんと満島くんの温度差がすごくてほっこりした。
ほんまに2人がそのままでよかった。
そして掛け合いがかわいかった。
ほんまにごちそうさまです。
Kanita

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