ごてふ

君が君で君だのごてふのレビュー・感想・評価

君が君で君だ(2018年製作の映画)
3.8
池袋HUMAXにて。公開翌日の日曜昼の部。観客30名強。驚いたことに過半が男優陣の贔屓筋であろううら若き女性である。この監督お得意の万人には受け入れ難いイビツな愛のお話。奇天烈な設定も役者の熱演と疾走感で有無を云わせぬ。主演三人のアンサンブル良く、YOUと向井理のコンビも意外とイケてました。それにしても無名女優の起用かと思ったヒロインが、傑作«息もできない»のキム・コッピであることに後半気が付いて吃驚。ナイスな再会でございました。時系列を前後させた人物の絡め方や妄想シーンの挿入など、なかなか技巧的でもある。ラスト近くの怒涛の展開と静かな幕引きも感心。これまでのキャリアの集大成的な佳作であると思ふ。
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