このレビューはネタバレを含みます
最後にドドーッと家族の関係がわかって間延びしなくて良かった。
是枝監督作品を観ていると家族の在り方を考えさせる。【なんと定義すれば家族】と言えるのか。
偽りの家族との日々は心温まるシーンが多かっただけに終盤で逮捕された祥太を置いて逃げる展開に驚いた。しかし、現実世界では、他人でも実の親でも、子どもに対して残酷な扱いをする。実の子どもを車中に置き去りにして捨てたり、ネグレクト、虐待…。
偽りの家族でも実の家族でも、家族とは何なんだろう、と考え込んでしまう。
リリーが男の子に自分の本名をつけていたこと(リリーも家族関係に問題があり、甘えられない幼少時代を過ごしたと思われる)安藤サクラが母と呼ばれなかった云々のシーンは涙が出てしまった。
大人も大人だが、子どもたちが1番、辛いと思う。