まず、これでもかというほど物と汚れの多い家屋、湿ってそうな布団、足の踏み場がない散らかりぶりなどを徹底した緻密なセットに感嘆。よくぞここまで..
訳ありの他人が集まって家族のようなかたちを成し、名前を偽り、他人のお金や盗んだ物での非常識なたかり生活。だけどそれぞれに心の傷や理由があった。
おばあちゃんの年金を当てにして暮らしていたからいなくなると都合が悪い。生活保護の申請も家族構成の問題がバレると困るからしない。こういう人たち、世の中にきっといるんだろうな..
決して万引きとか誘拐は許されるものではないし、社会に対する嘘はダメだが、それぞれの理由になんか同情してしまった。
カンヌのパルム・ドール受賞作品。
さすが。面白かった。
