このレビューはネタバレを含みます
最後にかけて、家族が崩壊してからが良かったですね。全部そこに向けて焦点が絞られてるなぁと思いました。
一つの「家族」「繋がり」をここまで多面的に描ける監督はそうそういないんじゃないかと思うし、家族ってそういうもんだし、人間ってそういうもんだよねとも思う。綺麗なだけじゃなくて、日々の中であらゆる感情を感じては忘れている人が多いはず。
彼らも善人ではないけど悪人でもなかったし、少なくともあの家の中ではお互いを食い物にしつつ、お互いに思いやりを持って生きてた。でもそれが一旦世間という光に晒されると、強くて固い「社会」が理解出来る枠組みの中に無理やり押し込められる。
言葉にすると陳腐だけどそのことをものすごく上手く描写してました。
安藤さくらさんの泣きの時間長く取ってましたね...さすがです！
