誰もが満たされない心を抱えている。
家族であるかどうかギリギリの線を常についてくるというか。それによって家族とは何かという輪郭を浮かび上がらせる。家族であることが自明ではない共同体が、家族としてもし機能するなら、それにはどんなことが必要なのか。
親の愛情が妹に偏ったからと言って家出して風俗嬢になるだろうか?他の家族と違い、暴力のない経済的余裕がある実家があるからあっさり見切れたんだろうか。
他に行くところがなければ、万引や後ろ暗い過去を隠しながら、今居る場所に執着するしかない。
貧困とは、選択の余地がない状況なのだと思う。
本当の正しいってなんだろうって考える映画でした。