素晴らしいと言って良いのかはわからないが、人生の一本に加えたいとは感じた。
この家族がしている事は間違いなく犯罪な訳で、どう考えても悪でしか無いのだが、その反対にあるのが善なのかと問われれば決してそうでは無い。
張り詰めた糸の上の日常をギリギリの所で歩いていた家族は、少しの衝撃で全て崩壊してしまうのだ。
物語は一応の完結はするものの、模範解答や正解を与えてくれるわけでは無く、大きな余白を残した状態で幕を閉じた。
そして何より樹木希林さん、安藤サクラさんの演技が素晴らしい。中でも中盤の樹木希林さんの演技に関しては鳥肌が立ちました。
鑑賞時に折角の休みだったので、二本観ようと出かけたが、時間の都合上こちらを先に観てしまったがためにその後の映画を観る気になれず帰宅した事を覚えている。
ああそう言えば、この映画を犯罪の助長であると言う方がいたらしいが、感想はそれぞれだとしてもその考えなら映画はもう観ないほうがいい。
