このレビューはネタバレを含みます
一見、何の変哲もない幸せな貧乏家族。だけど実は、家族全員万引きの常習犯というお話。
万引き犯だって人間性全てが悪というではなく、どこかの1箇所のネジが外れているだけで、本質は良い人だったりするんだろうな~と…何が正義かは人によって違うし、人の善悪はそう簡単には判断できるものではないということに気付かされた。
リリー・フランキーさんと安藤サクラさんの演技が素晴らしく、見ているうちに柴田家の人間を心底好きになってしまったが故に、最後の結末は心にくるものがあった。
信代の「親がそう思いたいだけじゃないの?」というセリフは、自分で口に出しつつも、ブーメランのように自分に突き刺さってしまったんだろうな…