このレビューはネタバレを含みます
総じて苦しかった、良かった
自分が歳を重ねると、いろんな経験値を積むと、映画への解像度がぐっと上がるな〜と、こういう終わりのはっきりしない映画こそ、人生という感じがするなと最近思うし、好んで見れるようになった
もう、どうしようもないことばかりで、私も、この血の繋がりのない万引き家族も、それぞれの本当の生みの親の家族も、すべての人間が、同じ大きさのどうしようもなさとしんどさを抱えて、今の現状をバランスを崩しながらも保っているんだなと
りんの本当の家族も、今回は悪者として扱われていたが、そこには同じ大きさの悩みがあって、どの視点で世界を見るかで何が正しくて何が間違っているかなんて本当はないんだよな〜〜〜
何が正しくて何か悪いかなんてどうでもよくて、ただ人の暖かさを感じられる幸せな時間が少しでも人生の中であるだけで生きられるな〜と、それがどんな形であれ(本当は最低限の文化的な暮らしの上がいいけれど)
これを見て貧困のこと家族のこととか、この先どうしろって事はなくて、ただ私は今の世界で精一杯生きようと思った
