ムーミーコロコロ

万引き家族のムーミーコロコロのレビュー・感想・評価

万引き家族(2018年製作の映画)
4.0
途中までは、万引きしながら生計を立ててる偽装家族くらいの捉え方だったけど、お婆さんが亡くなってから急にリアル感が出てきた。
些細な出来事で簡単にひき裂かれる偽装家族。そこには血の繋がりがない。でも、彼らのしていたことは悪?
血の繋がりってそんなに大きなものなのかと思った。子どもは母親と一緒にいるのがいちばん幸せ………?ほんと?母親から愛されていなくても?
彼らは血はつながっていなくても、心で繋がっている。そっちのほうが重要なんじゃない? 
警察で事情聴取を受けながら信代が涙を流すシーン。涙が流れるんじゃなくて、手で目を覆ったら、その手が濡れていた。信代の悲しみの深さが伝わる。
また、実の両親のもとに戻ったゆり。彼女にとってここが最高の場所?そんなことない。それでも幼さゆえ自分で何とかするすべを知らない。
ゆりは、廊下の窓からなにをみていてのだろう。楽しかったあの頃の家族?