2019年日本アカデミー賞作品賞。
是枝監督の意図とか良くわからん。
けど、気付いたら最後まで観てしまった。面白いと言って良いかわからんけど、面白かったと思う。
リリー・フランキーと安藤さくらの演技が素晴らしいのと、樹木希林が自然過ぎて、演技を通り越してすごい。
題名からして、万引きで生計を立ててる家族の話やと思ってたんやけど、というほどでもなく。優しい家族が万引きもしつつ虐待されてた女の子を助けて家族になる。
その後も多少闇の部分はありつつも優しい家族が描かれる。万引きもしつつ…
底辺の人間だって優しい、底辺やからこそ優しいっていう上辺だけの映画かと、途中放り出したい気分になる。ラストまでこのまま優しい映画なら、どう落ちつけんねん！って気持ちで観る。
…けど、映画はそこで終わらない。
サスペンスパートからの因果応報。
というか因果応報以上のものが放出されて、怒涛のラスト。
このラストの意味って何？
わからん。
考えてもわからん。
足りないものや寂しさを補うのは優しさに見えて優しさじゃないものなのかもしらん。けど、それが悪いことなん？って思った。
