きりま

万引き家族のきりまのネタバレレビュー・内容・結末

万引き家族(2018年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

万引き家族

是枝監督作品。映像のリアルさと台詞回しの自然さ、音の深さ重なり具合はさすが。
日本人のブルーカラー階層の裏側。訳あり前科夫婦が孤児を拾いおばあちゃんと共に暮らしている。血が繋がっていない家族。万引きは生活の一端にすぎない。年金、風俗、作業場パート、、低所得者が最低限度の暮らしを公的機関に頼らずに送っている姿…生きるためにはそうするしかない、身を守るためにそうするしかない。
それぞれが「生きる」ために行動している。でも6人はどこかで繋がっている。亜紀が父に聞く「おばさんと何で繋がってるの?」「やっぱ、ここ(心)じゃねえか?ここじゃなきゃなんだよ」「お金」
仕事クビになって、雨降ってきて、セックスしちゃうあたり、なんかすげえわかる。なんでそんな家庭なのに子ども作っちゃうの?っていう。
最後は祥太と凛のカット。恵まれない境遇を経験した子どもたちが見据える未来について是枝監督は示唆して終わっている。
「妹にはやらせんなよ」やまとやのおっさん
2018★★★★★
きりま

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