カイル

万引き家族のカイルのレビュー・感想・評価

万引き家族(2018年製作の映画)
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今日本で起こっている家族に関する出来事が続々と出てくる。

子供への虐待。夏になると毎年ニュースになる子供を車に置き去りにしたまま親がパチンコに熱中。何不自由無いように思える家庭から独立したい子供。家族から忘れられたように生きるお年寄り。

映画は特に何も主張しない。観客が自分で考えるだけ。観ている人によって大きく印象が違うだろうと思う。

「りん」は、団地の廊下の目隠しの隙間から泣いている姿で登場、最後は廊下で台の上に乗り、手すりから外を除く。顔のアップは映るが、彼女が何を見ているかは、わからない。観客は想像するしかない。彼女のこれからの自分の人生に立ち向かう強い意志を感じる。たった5歳なのに。

存在感抜群の俳優さんばかりの中で圧倒的主役の安藤サクラのセリフ。「捨てたんじゃない。拾ったんだ。捨てたのは他の人間だ。」
ああ、、ストーリーがわかってしまうので前後が説明できないのが辛い。

最後に残るのは、お父ちゃんの孤独。辛いなあ(^_^;)
カイル

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