是枝監督が満を持して"切り札"を投入。
全く淀みなく流れる時間。
暖かい橙色に浮かび上がる縁側の"家族"
生活のため、形ばかりの"家族"を皆が演じながら、そこに絆が生まれる。優しさや思いやりの動機が何であろうが、受け取る本人がそこに真実を見い出せばそれでいい。
気付くことも、気づかずに通り過ぎてしまうこともある。
花火の大輪を見ることができなくとも、打ち上げの音が鳴り響く同じ時間、同じ場所を共有できれば、心に広がる花火の形の違いなんてどうだっていい。その素晴らしい時間を、一体誰と過ごしたか?それが重要なのだ。
「だって、すっごく楽しかったもん」