ほりはる

万引き家族のほりはるのレビュー・感想・評価

万引き家族(2018年製作の映画)
4.7
血の繋がりだけが家族なのか。
正しいことしか許されないのが家族なのか。
世間の正論であっけなく崩されてしまうのが家族なのか。
そんなことない、そんなことないよって信じたいけれど。
何が本物で、何が偽物かなんて、本当は誰も知る由がない。

幸せそうな隣のあの人だって、目に見えない秘密を抱えているかもしれない。
声にならないSOSを発してるかもしれない。
大抵の人はそれは見えなくて、届かなくて。
それをすくい上げることができるのは、同じ目線に立つ人だけなのだとしたら。
そんな非情な世界が、この国にあるのが、今の紛れも無い現実。

誰も知らない を観て苦しくなった時、
歩いても歩いても を観てクスッと笑った時、
海街diary を観て心が温かくなった時、
三度目の殺人 を観てひたすらに考えさせられた時。
これまでの是枝さんの映画で味わったいろんな感情を思い出して、こみ上げるものがあった。

そしてサクラちゃんのラストシーンに、胸が張り裂けそう。
ほりはる

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