演者のリアル過ぎる表情がドキュメントかと錯覚させる。
本物の家族のように流れる空気。どこかで他人の距離感があったり、それを絆(みたいなもの)が超越したり。
季節と時間の流れがきれいにまとまっていた。凍える冬の寒さに始まり、じっとり蒸し暑い夏、そしてまたこんこんと冬。いかにも「家族」で残しそうなたくさんの思い出を経験していく。
流れる時間と生と死の描写も鮮やか。
劇中も鑑賞後も、切なさがじんわり滲んで、心がキュッとなる。
大切な人を抱きしめたくなった。
細野晴臣さんの音楽も、物語に寄り添っていてとても素晴らしかった。
エンドロールの曲は絶妙なチョイスだと思う。