ミミミ

万引き家族のミミミのレビュー・感想・評価

万引き家族(2018年製作の映画)
4.0
演者のリアル過ぎる表情がドキュメントかと錯覚させる。

本物の家族のように流れる空気。どこかで他人の距離感があったり、それを絆(みたいなもの)が超越したり。

季節と時間の流れがきれいにまとまっていた。凍える冬の寒さに始まり、じっとり蒸し暑い夏、そしてまたこんこんと冬。いかにも「家族」で残しそうなたくさんの思い出を経験していく。
流れる時間と生と死の描写も鮮やか。

劇中も鑑賞後も、切なさがじんわり滲んで、心がキュッとなる。
大切な人を抱きしめたくなった。

細野晴臣さんの音楽も、物語に寄り添っていてとても素晴らしかった。
エンドロールの曲は絶妙なチョイスだと思う。
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