僕自身、祥太と同じような境遇で育ってきた経験があります。
そのため、おそらく一般的な家族を知ってる人より、違う視点で見てしまうことが多かったです。
この家族の物語は始まりに過ぎない…
正直、辛さも幸せもこの映画で描かれた後の方がより強くあることを知っています。
その辛いとき、幸せなときは
<家族>という特別な絆をよく思い出すのが人です。
その絆の形、生成された部分を切り取って映画にした作品だと思いました。
不器用で、生きる術=万引き(その他犯罪も含む)しか教えられない父親役
それでも受け取る子役たちは、確かに愛を感じ、そして辛い所よりたくさんの愛をくれる父親役、母親役、祖母役に絆を感じる。
※あえて役を付けさせて頂きたいと思います。
一般的な家族知るものたちは、同情、好奇、蔑み…色々なものを感じる関係だと思います。
それでも、本人たちは他と変わらない家族なんだと思いたい。
違うとはわかっているけど、家族になりたい…。
みんな不器用で、その関係を守る方法も人の道を外してしまうものばかり…
ただ、そう思っているだけで僕はもう家族だと思います。
だからこそ、この映画の本質は最後の世間一般の意見をいう警察官と、本当の家族を知らない、それでも曲がりなりに家族だと思っている人達のやり取りだと思います。
何が正しいのか、それを決めるのは当事者達で他人が口を出す権利は無いと思いたい。
勿論、犯罪は良くないが
それでも、この人たちを家族と認めてあげたくなる
そう思わせてくれる程に、彼らに絆を感じました。
みんな演技をしてるとは思えないほど
真剣に考えさせられる、ノンフィクションのように感じさせてくれる映画でした。