予想してたよりいい映画だった。ちょっと最後まで気になったのは、パチンコ屋の駐車場で子供を放置するとか、年金不正受給とか、過去に日本で実際に起きてきたいくつかの出来事をパッケージ化してるそのいわば悪いとこどりの手法。社会問題詰め合わせ欲張りセットみたいな、年末のワイドショーで平成も色々ありましたね〜とかいって年表のパネルを見せられてるような印象はずっと引きずってた。
感心したのは、店の物は誰の物でもないという理屈で万引きするのと同じ理屈なのか、子供も盗んできて家族にしていて、そういう意味でも万引き家族なんだというところ。
生みの親より育ての親という単純な話にもなってない。真の親子関係とはなんなのか、そんな関係は成立しうるのか、いや不可能なんじゃないかと思うとこもあるが子供に親だと認められたい！頼む！無理か？クソー！みたいな葛藤を『そして父になる』の監督としてがんばって撮ってる感じが見えたのも良かった。
