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劇場版 幼女戦記のGTのネタバレレビュー・内容・結末

劇場版 幼女戦記(2019年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

 アニメ「幼女戦記」の続きなのでまずそちらを視聴してから。
 アニメ「幼女戦記」では共和国軍の残党を追ってターニャ率いる魔法大隊が南方(こちらの世界でいうところのアフリカ)へ向かう所で終わっており、こいつらとの戦闘が主体なのかと思いきや、所詮残党というべきかあっさりと撃破される。映画の大半は、「連邦」と呼ばれる明らかにロシア、というよりソ連をモデルにしたであろう国との戦争に費やされる。アニメ版と同じでコミカルなシーンはほぼなく、血で血を洗う戦場の様子が非常に硬派に描かれる。
 アニメ版で戦死したアンソン・スー大佐の娘であるメアリー・スー准尉が今作では第二の主役。父の仇を取るために、上官からの命令を無視してまでターニャに向かっていく。クライマックスでは彼女とターニャの一騎打ちが描かれる。この辺のスタイリッシュさ、そしてボロボロになった二人の格闘シーンは、この映画の白眉だ。キャラクターがあまり立ってないこの作品の中では(個人の感想です)、かなり濃いキャラクターをしている。正直あまり好きなキャラでもなかったが、デザインは秀逸だった。あと、連邦側のキャラが明らかに実在の人物に寄せてて笑った。小児性愛者のロリヤは明らかにゴルバチョフがモデルな気がするが、果たしてこれは大丈夫なのだろうか…。
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