インド、バラナシの風景と時折響くギターの音色。そこにいる家族の表情と日々とこころの移り変わり。ただそれだけを眺め、雰囲気に浸れる映画でした。父と息子。とその娘。それぞれが想う一方通行の想いにバラナシのひとつひとつのシーンが和解を導いていく様が美しいと感じた。父が一途に残す詞は、かつての息子への思い残しがそうさせるのだろうか?決して上手とは思えないけれど、書いている様はとても胴に入っており、趣がある。
ガンジスに還るとはどういうことだろう。解脱とは?まだまだ理解がおよぶには難しい点もあったが、この映画を観て感じるものがあってよかったと思う。