1967年、反宗教のソビエト体制下で、神と悪魔を描くこと、キリスト教とイスラム教の垣根を越えようとする個人を描くことは、綱渡りの挑戦だったのではと思う。
演劇的な構成と絵画的な画面で、当局がつけいる…
このレビューはネタバレを含みます
個人を殺しにかかる集団の圧力に関してアブラゼ監督は相当強い恨みを感じているようだ。それは祈り三部作に通底しており、祈り三部作の一作目「祈り」では中世にさかのぼってその不条理さを糾弾している。
そうい…
黒澤明の信仰版としてもいいくらいな、自然の中での人の動かし方、捉え方
喋ってないのに声が聞こえる
精神の思考世界
忘れてしまうが、大事にしたいものを捉え続けられれば汚されることはないが、物理的な…
ジョージアの山あいの村を舞台に、キリスト教徒とイスラム教徒の対立を描く。映像の叙情詩であり宗教劇のようだけれど、宗教よりも人間の心(美しい心と醜い心)にフォーカスしている。監督の祖国愛を感じます。
…
パゾリーニの『奇跡の丘』あたりを見た時と同じものを感じた。
鬱屈の中でストーリーらしくないストーリー見せられて、ん?ん??の連鎖にプラスえ?えぇ?!という美ショットも連鎖するもんだからたちまち脳死…
白と黒、光と闇、キリスト教徒とイスラム教徒、あらゆる二項対立を詩的に表現した作品。
友人の言う通りベルイマンっぽさがあった。特に『第七の封印』とか『野いちご』。でもベルイマンの方がわかりやすいかな…
山間部の美しい自然を舞台に、キリスト教徒の村の男が敵対するイスラム教徒の村の男を殺すが、死んだ男を敬い、村の慣習に従わず男の右手を切り落とさなかったことから、村を追い出され旅に出るお話。慣習や伝統に…
>>続きを読む(c) “Georgia Film” Studio, 1968 (c) RUSCICO, 2000