1967年、反宗教のソビエト体制下で、神と悪魔を描くこと、キリスト教とイスラム教の垣根を越えようとする個人を描くことは、綱渡りの挑戦だったのではと思う。
演劇的な構成と絵画的な画面で、当局がつけいる…
個人を殺しにかかる集団の圧力に関してアブラゼ監督は相当強い恨みを感じているようだ。それは祈り三部作に通底しており、祈り三部作の一作目「祈り」では中世にさかのぼってその不条理さを糾弾している。
そうい…
パゾリーニの『奇跡の丘』あたりを見た時と同じものを感じた。
鬱屈の中でストーリーらしくないストーリー見せられて、ん?ん??の連鎖にプラスえ?えぇ?!という美ショットも連鎖するもんだからたちまち脳死…
白と黒、光と闇、キリスト教徒とイスラム教徒、あらゆる二項対立を詩的に表現した作品。
友人の言う通りベルイマンっぽさがあった。特に『第七の封印』とか『野いちご』。でもベルイマンの方がわかりやすいかな…
このレビューはネタバレを含みます
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2022/6/12
祈り三部作の1作目。ジョージア北東部の山岳地帯、対立するキリスト教徒とイスラム教徒。そして、決闘後に決まり事を破って相手を称えた男と、そんな彼を孤立させる村人たち。本作を黒が深い…
私にとってはかなり難しかったのですが、間違いなく素晴らしい作品だと感じました。映画全体を通してかなり抽象的な概念を独特な語り口で描いているので、すこしでも脳を止めてしまうとそこからついていけなくなる…
>>続きを読む(c) “Georgia Film” Studio, 1968 (c) RUSCICO, 2000