セッセエリボー

祈りのセッセエリボーのレビュー・感想・評価

祈り(1967年製作の映画)
4.2
2018.8.13@岩波ホール
寝てる間にエライ展開になってた。もったいね〜〜

2022.2.13@岩波ホール
冒頭以外全く見覚えなくて前回ほんとにずっと寝てたんだなと思った。実体のある人間たちも彼らが固執する因習もすべては幻、いちばん幻っぽいお姉さんこそが時代や宗教を超えて真に普遍的な実在なのだと。そしてそのお姉さんも最後には人間の悪意おじさんとの惨めな結婚を強いられる。内容的には『希望の樹』とだいたい同じで因習の不寛容を呪う内容ながら、さすがに各ショットは強度がある。人物が口を動かさずにセリフだけが重ねられるのが印象的な効果を生み出していた。夜の山々を煌々と照らす月。画面そのものに儀式的な線を引いたりスープか何かをぶちまけたりするのも不思議、叙事的な語りでありながら超越的な位置にはいるまいという意志を感じる。