なつ

アンナ・カレーニナ ヴロンスキーの物語のなつのレビュー・感想・評価

3.5
トルストイ不朽の名作『アンナ・カレーニナ』。
19世紀後半のロシア。輝かしい未来を約束された貴族将校ヴィロンスキーと、政府高官カレーニナの妻アンナ…。
社交界の華アンナと、ヴィロンスキーの社交ダンスシーンは、美しい。
スキャンダラスで波乱の予感に満ちたシーンですね。
ただ本作、ヴィロンスキーがアンナの息子を前に30年前を回想するかたちで時代を往還しています。
新しい試みなのかな?なんせ、アンナ・カレーニナ初めてだったので。
初めての私にとっては、雑音に感じるシーンもあったので、二人の愛の形への没入感は低かったかもしれない。
ヴィロンスキーは言う、『愛の真実は無数にある』と。
この愛の真実にはたどり着きそうにない。当事者にしかね…。
なつ

なつ