明石です

TAXi ダイヤモンド・ミッションの明石ですのレビュー・感想・評価

4.3
上司の妻と寝てマルセイユに左遷されたスゴ腕警察官が、伝説のタクシーを受け継いでイタリア人強盗団とカーチェイスする話。子供の頃大好きだったタクシーシリーズの新作。『4』までは何度もくり返し見ていたので、2018年公開の本作をちょうど旧友に再開するような気持ちで視聴しました。これは、、傑作ですね。

邦題だけ見るとなんだかスピンオフ作品みたいですが、原題はちゃんと”Taxi 5”。主演2人は変われど、リュック・ベッソンが脚本を務めた正当な続編。ダニエルもエミリアンも出てこないのが若干寂しいですが、笑いの質は全然衰えていない。本作のコンビは超絶テクの凄腕ドライバーと、ちょっぴり間抜けなウーバードライバー。アランとジベール署長は前作から健在、ついでに言うと阿呆なカージャック犯が張り込み中の警察車両をジャックしようとするネタも健在。そして今度の敵はランボルギーニ使いのイタリア野郎!笑。

「お前は捜査の腕は優秀だ。だが素行が悪い。明日からマルセイユ警察へ移動してもらう」という冒頭のセリフでニヤニヤしちゃった。マルセイユ!タクシーの聖地!と1人で興奮してました。スピンオフの『タクシーNY』も面白くなくはなかったけど、やっぱりマルセイユを舞台にかっ飛ばすのがこのシリーズの醍醐味って感じがする。それにしても、権威を失って地元住民に舐められっぱなしのマルセイユ警察に左遷された凄腕ドライバー(警察官)が、本業レーサーの銀行強盗とカーレースするなんて、相変わらず最高にワクワクするストーリーですね。

カーチェイス主体のアクション映画はどうも苦手ですが、このシリーズに限ってはドツボなんですわ、、コメディとアクションの比率がたまらない。カーチェイスがまるまるカットされていた『4』より本作の方が断然好きかも。ダニエルとエミリアンのコンビが懐かしくなったけど。近々また『1』から見直してみよう。

ただ一点、お間抜けな主人公がダニエルの甥という設定についてですが、これエミリアンの甥とかの方が良かった気がする......お馬鹿すぎて相棒の足を引っ張るのはエミリアンの仕事だったから、その遺伝子を受け継いでる的な設定のほうが嬉しかった。。ダニエルはやっぱり格好良い側のキャラってイメージだから、彼の甥がここまで不甲斐ないのはちょっぴり残念笑。

総合評価は低いみたいですが、私的にはかなり楽しめました。続編も期待。たしか『1』の敵はドイツ野郎、『2』は日本人野郎だったはず(3,4はコメディに振り切りすぎてカーチェイスは少なめだったはず)。もし『6』が出るとしたら今後はアメリカ野郎かな?いつか新作が出たら絶対映画館に見に行きたい。

※フランス語はわからないので全編吹替で視聴。

——好きな台詞——
「イタリア野郎め、ジダンのお返しだ。やつが退場になったのはお前らのせいだからな」
明石です

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