MasaichiYaguchi

TAXi ダイヤモンド・ミッションのMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

3.4
「笑う門には福来たる」と言うけれど、12年振りの「T AX i」シリーズ最新作はシリーズ皆勤賞のベルナール・ファルシーを除いて主要キャストを刷新したものの、シリーズの〝持ち味〟そのままに爆笑ギャグと手に汗握るカーアクションてんこ盛りでド派手にストーリーを繰り広げる。
自称「スーパー刑事」、実際は問題児の警官シルヴァン・マロは、〝ある事〟を仕出かしてマルセイユ警察に左遷されてしまう。
そこで待ち受けていたのが、ポンコツ地元警察の面々と、名物署長から出世した市長のジベール。
心が広くて洒落が分かる人が多いのか、マルセイユ警察や市長が映画会社によくクレームを入れなかったと思う程に一人残らず一癖も二癖もあるダメダメぶりで、見ているだけで笑ってしまう。
こんなヘッポコ連中が挑むのは、フェラーリ等のスーパーカーを操って宝石を盗むイタリア強盗団。
だから、ただでさえヘナチョコなのに、普通のパトカーで追跡して犯人逮捕なんて夢のまた夢。
そこで出てくるのが、秘密兵器を搭載した伝説の最速タクシー・プジョー407。
主人公がこの伝説のタクシーを手に入れたり、カスタマイズする件にも笑いを交えて一波乱あったりする。
果たして、マロをはじめマルセイユのヘッポコ警官たちはイタリア強盗団の犯罪を阻止して逮捕することが出来るのか?
本作で主人公マロ役のフランク・ガスタンビドは、本作では監督と脚本も担当していて、キャストだけでなくスタッフとしても八面六臂の活躍をしている。
シリーズ再始動のこの映画は本国フランスで2週連続第1位だったので、恐らく同じスタッフ&キャストで続編が製作されると思うが、次はどのような笑いやアクションを見せてくれるのか楽しみだ。