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アガサ・クリスティー ねじれた家のぉゅのレビュー・感想・評価

3.7
2022年 鑑賞 22-280-31
BS松竹東急 銀座よる8シネマ にて
アガサ・クリスティ先生の推理小説「ねじれた家」を原作に、「サラの鍵」「ダーク・プレイス」等のジル・パケ=ブランネー監督による、一代で巨万の富を築いた大富豪レオニデスが毒殺された。私立探偵のチャールズ(マックス・アイアンズさん)は、かつて恋人だったレオニデスの孫娘ソフィア(ステファニー・マティーニさん)から依頼を受け、事件解決にあたることになり、大邸宅にやって来るミステリー作品。

ー ねじれた家族の言い分は嘘か誠か? ー
2大ミステリー漫画といえば「金田一少年の事件簿」と「名探偵コナン」。金田一は金田一耕助の孫という設定で、コナンは少年にされた主人公がミステリーオタクで、偽名でミステリー作家の江戸川(乱歩から)コナン(・ドイルから)と名乗ったという設定。で、そのコナンに登場する阿笠博士はミステリー作家の名前からとられていて...

“うちはとても変わった一族で... 皆容赦のない性格よ 普通とは違う感性が 神経を逆なでする異様な感性”
チャールズの偉大な父の存在と父の癖の前かがみ姿勢をチャールズにしっかりと遺伝している、チャールズの回想と依頼者ソフィアとの思い出、映画館も車もクラシックで世界観好きぃぃぃ!、突然のショットガンの銃声、屋敷の現主でレオニデス卿の先妻の姉イーディス(グレン・クローズさん)の「モグラに詳しい?」、屋敷もクラシックで好きぃ、ミステリー系のRPG展開?、二日酔いには酒 悪で悪を制する、演劇「暴露」、サイコロの出目、「枯れた花は摘み取らないと」、毒の専門家、父を偶像崇拝視、レオニデス卿の後妻ブレンダ(クリスティーナ・ヘンドリックスさん)がレオニデス卿の亡くなった日のインスリン注射をした、頼まれた注射と注射器に残ったブレンダの指紋、「私が犯人なら指紋を拭くでしょ?」

1年半前 カイロー エジプトというとどうしてもあの事件が... 作者も一緒だし... 繋がっている?って思う、あのおじさんは?って構えてしまう

“この家は「抑圧された情念」の温床 心がねじれてしまう”
突然の銃声、観察者ジョセフィン(オナー・ニーフシーさん)という存在、誰が嘘の証言をしているのか?、ソフィアの怪しい行動とチャールズを弄ぶような、過去を思い出させるような行為、ブレンダの不倫行為、ブレンダは頭が悪いから頭のいい真犯人にハメられた?

“ソフィアが犯人なら? (カイロでチャールズとヤッたんだとしたら)2人はグルだ”
同じテーブルでの一族揃っての晩餐会のシーンの会話劇がヤバい!マジでどれが真実でで、どれが嘘やハッタリなのかわからないから、頭ごちゃごちゃにっ!、ブレンダは人の仲を引き裂く才能が?、チャールズはクビ?、遺言書の存在と相続のほぼがソフィアに... 、ジョセフィンの事故と軍用犬、遺言書の中身を知っていたソフィア、あの缶の箱の手紙、「あの人たちよ 彼らがやったの」あの人たち?彼ら?、よそ者への罠?、あの言葉と新聞の見出し...

“あなたのおかげで大金を手に逃げ切る だからあなたを選んだの”
退院しノートを探すジョセフィン、余命が数ヶ月と診断されたイーディス、あのバレエのシーンとジョセフィンの乳母の死、シアン化合物の毒ちと●●●、そして...

採石場の景観は好きなんだが... まさかの結末... めっちゃ考察の斜め行く真実とラスト... アガサ・クリスティ先生の凄さを体感した作品だった!

「あなたの血筋が人生で大切なものを教える バランス感覚よ」

「パーティーは最高潮の時に去る 一番楽しい時にね」

1940
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