感謝の言葉が、縁の切れ目
ティム・バートン監督の「ビッグ・アイズ」と題材は同じだけれど、テーマと描き方は真逆に近い。本作は、女性作家に対する差別問題というよりも、才能ある妻を持った夫婦の微妙な関係を描いている。愛し合い、依存し合いながらも、才能差に起因する微妙な距離感。愛憎一体となった一筋縄ではいかない夫婦の関係は、ある意味どこにでもあるんだよね。
表情で語るグレン・クローズの演技は見事。回想シーンで若い頃のグレン・クローズを演じている女優さんが、すごく似ているなと思ったら、なんと実の娘さんだったのね。
