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天才作家の妻 -40年目の真実-の010101010101010のレビュー・感想・評価

3.0
女優の演技はよかったが、映画としては、個人的には、可もなく不可もなく…といったところでしたな。

僻み、妬み、それらを包み込むような妻の愛、献身、(その前に女流作家としての絶望)、
ようやく手にした出版の機会に、ベッドの上で大喜びして歌い跳ねる二人、
そして軽蔑、憤り、後悔…、
ノーベル賞受賞の歓びを、かつてと同じようにベッドの上で歌い跳ね歓んだ姿、
一言ではいえない二人の複雑な「特別な絆」はたしかに描かれてあり、

とはいえ、まぁ、こんな映画をわざわざ観ずとも、このくらいの山あり谷ありを経てなお人生を共にしている、仲がいいのか悪いのか分からないような不思議な「特別な絆」の老夫婦は、そう珍しくもないと感じてしまう。
個人的に、そういう夫婦には実生活で何人か出会ってきたし、大概、妻の方が、なんだか諦観の果てで悟りきったように、たんたんと支えてたりもするわけで、まぁ、リアルに会うそういう方たちの姿以上に感じるところはなかったかな、とも…。

さて、この物語。この後、妻は書きつづけるのだろうか。
書かざるをえない「業」の人とも思える。
まぁ、「そんなこと」ではびくともしないような強い女性に見える。